研究体制
本課題では心血流4dTFD-MSD解析(POC 1)と感染症創薬4dTD-MSD解析(POC 2)開発にとどまらず,4dトポロジカルデータ解析数理共通基盤を多くの社会課題解決に活かします.プロジェクトリーダーの坂上は本課題におけるすべての研究を総括します.
POC 1は,坂上グループと板谷グループが中心となって研究を推進し,岩見グループとの緊密な連携により心血流のTFDA解析とその時系列追跡のための数理解析手法を確立,この機能を実現する基本ソフトウェアを開発します.
POC 2 は,岩見が開発リーダーとして研究を主導し,国立感染症研究所の渡士グループと平岡グループのトポロジカルデータ解析とMSD解析の実装研究を推進,感染症ドラッグリポジショニングの課題に対して,効率的な臨床治験デザインが構築できることを示します.
同時に,数理科学究者である坂上,平岡,岩見の3グループが緊密に連携して,4dトポロジカルデータ解析の基盤技術の深化も図ると同時に,共通基盤としての適用範囲拡大を検討するため,環境(坂上グループ),臨床医療(岩見グループ),生命科学(平岡グループ)をターゲットにしたこれらの技術の応用展開研究を進める.加えてこれらの課題解決をケーススタディとして,先端の数理科学研究がより産業の課題を含む広い課題解決に迅速に結びつくような一般的方法論の確立と組織化に向けた活動を行います.