数理共通基盤の強化
4dトポロジカルデータ解析が上記のPOC課題の解決に止まらず,環境・生命科学・産業・材料科学・基礎医学など,さまざまな分野の課題解決に資する共通基盤となるよう強化する.これを達成するためMathClinic(マスクリニック)事業によるコンサルティングの実施,JST未来創造事業の他課題やJSTムーンショットプログラムなどの他事業の研究との連携も進めていきます.
同時に,培ったノウハウを活かして,数理科学研究と社会課題のマッチングを行う方法論を確立しつつ,体制作りも目指していきます.京都大学オープンイノベーション(OI)機構と連携して本基盤の産業分野への展開を進め,POC達成後は本数理基盤をコアとする産学連携講座の設置を視野に,産業課題解決プラットフォーム形成や本基盤ソフト利用のコンソーシアム化,共同開発体制の実現を目指す.また,多様な課題解決が実現できるよう,国内の他分野の数理科学者ネットワークを構築して連携体制も確立する.POC達成後は,これらの活動をまとめたネットワーク型の数理研究所の構築を目指し,数理科学研究の成果を迅速に社会課題解決に直結させる数学シンクタンク(Math-Tank)の形を明確にしていきたいと考えています.